HTTPとは

2024/01/04 This article was written by mgk

インターネットを利用してウェブサイトやウェブアプリケーションにアクセスする際に、何気なく使われているプロトコルがあります。

その名前は「HTTP」です。今回は、HTTPについて初心者向けに分かりやすく解説していきます。

HTTPとは何か？

HTTPは「Hypertext Transfer Protocol」の略で、ハイパーテキスト（Hypertext）を転送するための通信プロトコルです。

ハイパーテキストとは、テキスト内に他のテキストへのリンクが埋め込まれたデータ形式のことで、ウェブページなどがこれに該当します。

通信の仕組み

HTTPは、クライアントとサーバーと呼ばれる2つのプロセス間で行われる通信に使用されます。

クライアントはユーザーが利用するデバイス（例: パソコン、スマートフォン）で、サーバーは情報を提供するコンピューターシステムです。

クライアントがサーバーにリクエスト（要求）を送り、サーバーはそのリクエストに対して適切なレスポンス（応答）を返します。

URLとは？

HTTPを使用してウェブページにアクセスするためには、URL（Uniform Resource Locator）が必要です。

URLは、ウェブ上の資源（例: ウェブページ、画像、動画）の場所を指定するためのアドレスです。

例えば、「https://www.example.com」がURLの一例です。

HTTPリクエスト

クライアントがサーバーに対して情報を取得したり、操作を要求するときに送るメッセージがHTTPリクエストです。

リクエストには様々な種類がありますが、代表的なものには「GET」と「POST」があります。

GETは情報の取得に、POSTは情報の送信に使われます。

HTTPレスポンス

サーバーはクライアントからのリクエストを受け取ると、それに対する応答としてHTTPレスポンスを生成します。

レスポンスにはリクエストに対する処理結果や要求されたデータが含まれ、これがクライアントに送られてきます。

ステータスコードとは？

HTTPレスポンスには、処理の結果を示す3桁の数字で構成されたステータスコードが含まれています。

代表的なステータスコードには、200（成功）、404（ページが見つからない）、500（サーバーエラー）などがあります。

これによりクライアントは、リクエストが成功したかどうかを判断することができます。

セッションとは？

ウェブサイトにアクセスすると、しばしばログインが必要な場合があります。

HTTPはステートレスなプロトコルであるため、クライアントとサーバー間での状態（ログイン状態など）を保持するためにセッション管理が必要です。

これにはクッキーなどが利用されます。

HTTPSとは？

HTTPの通信は平文で行われるため、データが傍受される可能性があります。

これを防ぐために、HTTPにセキュリティ機能を追加したのがHTTPSです。

HTTPSはSSL（Secure Sockets Layer）やTLS（Transport Layer Security）を使用して通信を暗号化し、安全な通信を実現します。

以上がHTTPについての初心者向け解説です。

HTTPはインターネット上で情報をやり取りするための基本的なプロトコルであり、その理解はウェブを利用する上で重要です。

安全な通信のためにはHTTPSの利用も視野に入れ、インターネットの基本的な仕組みを理解してより安心して利用できるようにしましょう。