npmのローカルインストールとグローバルインストールの違い

npm(Node Package Manager)は、JavaScriptプロジェクトのパッケージ管理に欠かせないツールです。

npmを使用する際に、パッケージをローカルインストールする方法とグローバルインストールする方法の2つがあります。

この記事では、npmのローカルインストールとグローバルインストールの違いについて詳しく解説します。


ローカルインストールとは?

ローカルインストールは、プロジェクトごとに必要なパッケージをプロジェクトフォルダ内にインストールする方法です。

特定のプロジェクトにのみ影響を与えるため、他のプロジェクトには影響を及ぼしません。

ローカルインストールされたパッケージは、node_modulesディレクトリ内に格納されます。

ローカルインストールのコマンドは次の通りです。


npm install パッケージ名


または、開発用のパッケージであることを明示的に指定することもできます。


npm install パッケージ名 --save-dev


このようにしてローカルインストールされたパッケージは、package.json内のdependenciesまたはdevDependenciesに記録され、他の開発者との共有時に正確なバージョンを保証できます。


グローバルインストールとは?

グローバルインストールは、特定のパッケージをコンピュータ全体にインストールする方法です。

これにより、どのプロジェクトからでもそのパッケージを利用することができます。

一般的には、開発者ツールやコマンドラインユーティリティなど、プロジェクトに依存しないツールをグローバルインストールします。

グローバルインストールのコマンドは次の通りです。


npm install -g パッケージ名


ただし、グローバルインストールされたパッケージは、プロジェクトごとに異なるバージョンを使用することが難しく、バージョンの競合や予期しない挙動が発生する可能性があります。

そのため、プロジェクト固有のパッケージに対しては、ローカルインストールが推奨されます。


ローカルインストールとグローバルインストールの使い分け

ローカルインストールとグローバルインストールは、それぞれ適切な状況で使い分けることが重要です。

  • ローカルインストール: プロジェクトごとに異なるバージョンのパッケージが必要な場合や、依存関係を管理する際に使用します。プロジェクトのスコープを守りつつ、他の開発者との共有が容易です。
  • グローバルインストール: 開発者ツールやコマンドラインユーティリティなど、プロジェクトに依存しないツールを使用する際に使用します。ただし、バージョン管理に注意が必要であり、競合や予期しない動作が発生しないようにすることが重要です。


まとめ

npmのローカルインストールとグローバルインストールは、プロジェクトのスコープや依存関係に応じて使い分けることが重要です。

適切な方法を選択することで、プロジェクトの安定性とメンテナンス性を向上させることができます。

是非、プロジェクトのニーズに合わせて適切なインストール方法を選択してみてください。